ほうれんそう

事実を羅列したい。

1 お客様が店頭に来られた。

カットソーの裏処理が汚いですと。

店長は丁寧な接客と説明をし、会社から文書で

改めてご連絡しますと答え、商品を受け取った。

2 この時点でお客様は商品そのものだけでなく、

アップルハウスのモノ作りの姿勢や、過去の接客態度など

いわば、ソフト面への疑問を店長にぶつけていた。

会社からの文書というのはその意味が含まれていた。

3 店長は直属の上司にその旨を伝え、

善処して欲しいと商品を渡した。

4 上司は商品を店舗担当者に渡しながら、

今回の一件を処理するように伝えた。

5 担当者が私のところに

「クレーム対応処理」として持ち込んだ。

その際、「会社の責任者として、一筆いただきたい」と

伝えられた。

6 商品を見ると、お客さまの指摘通り、

残った糸処理が十分ではなかった。

さらに縫い糸を引っ張った形跡があり、

糸が切れ、一部ほつれている部分があった。

7 商品は薄手で長袖のカットソーだった。

今、必要なアイテムだと個人的に思った。

8 修理の依頼手配をする時に、

「一筆入れる」ということはわかっていたが、

書く気持ちと時間のゆとりがなかった。

修理上がりの商品を会社に送り返してもらうことは出来るが、

月曜日と火曜日は私は浜松だ。

すると、水曜日送りになってしまう。

出来るだけ早くお届けしたいと、直接、お客様のところに送ってもらうことにした。

9 詫び状を書き、別便で商品が届く旨も書き加えた。

粗品を同封して、会社のポスト(まとめて、出しに行く係りがある)に入れた。

10 外出して、自宅に直帰した。

ここまでが先週の金曜日の出来事。

11 土曜日、店長から

「商品だけ届くのはおかいしい」とお客様から電話があった

との報告があった。

「昨日、投函しているはずだから、大丈夫」

この時点の私は、けっこうノーテンキだった。

12 日曜日、会社に行って、

会社のポストが空であることを確認した。

13 月曜日、会社に電話を入れて、郵便物を確かに

金曜日に出したか確認した。

出ていた。

14 火曜日の朝、お客様のところに電話を入れた。

ものすごく叱られた。

・私の詫び状の内容が通りいっぺん過ぎること。

・商品のクレームではなく、アップルハウスの姿勢に

対してのものだったのに、それがきちんと伝わっていないこと。

会社の組織のあり方まで、ボロクソに言われた。

その他に過去に起こったことを、あれこれとたくさん言われた。

それでやっと、話の概略が見えてきたのだが、

お客様はヒートアップするばかりだった。

むちゃくちゃ、へこんだ。

昨日、会社でそれぞれの人に聞いて、

やっと1~4の経緯がわかった。

悪意の人はひとりもいないのに、

関わった人全員が嫌な気持ちになった。

一番、嫌な気持ちはお客様だ。

いつもいつも、

仕事の基本は「ほうれんそう」って、

言っているのに。

こんな風になっちゃうこと、

なってしまったことが、

悲しい。


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