クラクション

食事の後、
最寄り駅まで行き、
タクシーを待った。

と、
1台、目に入ったので
手を上げたら、
走行車線を
走っていたタクシーが
スピードをあげて、
私の前に止まって
ドアを開けた。

えっ、
どうしよう。

2台の車を
見比べていたら、
後ろの車が

大きなクラクションを
何回も鳴らした。

怖くなった。

ドアを開けた
タクシーに乗ったら、
クラクションを鳴らしながら、
タクシーが追いかけてきた。

「お客さんが少ないから
取り合いになっちゃうんです。
お客さんは悪くないですから
気にしないでください」

運転手さんがビューンと
スピードをあげて、
しばし、カーチェイスのように
なった。

怖くて私は
後ろをみれなかった。

みんな生きていくのに
必死だ。

でも、帰宅して考えると、
悪いのは走行車線を走っていながら、
私に近づいてきたタクシーだと思う。

カミナリタクシー


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