方丈記

実家に着いたら、
沖縄の弟がいた。

「フランスから
そのまま来たの?」

「沖縄に帰ると、
また出るのが面倒だからな」

「ところでフランスは
どうだったの?」

「まるで鴨長明だな。
街は変わらんが
人がすっかり
変わってしまった」

へっ!

鴨長明=方丈記

行く河の流れは絶えずして、
しかも、もとの水にあらず。
淀みに浮かぶうたかたは、
かつ消え、かつ結びて、
久しくとどまりたる例(ためし)なし。
世の中にある、
人と栖(すみか)と、
またかくの如し。

そういうことらしい。

意外な弟の側面をみた。

方丈記 (岩波文庫)/鴨 長明

Amazon.co.jp


ご意見ご感想はプラットホームにどうぞ

Share:

アーカイブ