昨年末に
市民文芸賞の
応募原稿の
読み込みをしていた。
すると、
小学二年生の時の
担任の先生のことを
書いた作品があった。
父と同姓同名なのだが、
よくある名前なので、
読み進めていたのだが、
先生の十八番の話の内容が
描かれていて、
これは父そのものだとわかった。
へえ、
父はこういう先生だったんだ。
教師って
良い職業だな。
そんなことを
考えながら、
読了した。
続いて他の作品に移り、
最後に採点をしていった。
今回の作品は
総じてレベルが高い。
父の名と、
父がしたことが
活字になって
残ったらいいな。
↑
入賞作品は
冊子におさめられる。
子供としては
チラリと考えたけれど、
審査員は公平で
なければならぬと、
選外とした。
それでも、
私たち子供や
父の兄弟に
この作品を見せたいものだ。
そう考えて、
文芸館に電話をしたのだが、
選考中のフライングは
難しいですねと言わた。
この度、
公表されたので、
直接、連絡をとっていいですよと
許可が出た。
どきどきしながら
メールをしたら、
「どうぞ」と
嬉しい返事が届いた。
お父さん、
改めて、
学校の先生をやっていて、
よかったね。
私は
お父さんの娘に
生まれてきたことを
誇りに思うよ。