で、
母をパチンコ屋に
連れて行った。
「私、大きな店に行きたいの。
台を選びたいから」
↑
母は実によく台を替わる。
どこにいるか
わからなくなるからと、
沖縄の弟は小さくて空いている店に
いつも行くのだと言っていた。
まあ、いいかと大型店に行った。
「私はここにいるから」と
言ったものの、
母は一万円札を持って、
早や、店内の奥へと
突進していた。
30分後に探しに行った。
↑
まったく出なければ、
1万円はなくなる頃。
…いない、
…いない。
3回ぐらいホール内を
歩いてやっと、見つけた。
「けいこ、
あと5千円ちょうだい。
今度は1円の台に行くから」
はいはい
11時30分、そろそろ
帰らないと昼食に間に合わない。
ぐるぐるとまわるが、
また
見当たらない。
トイレで
倒れているのかも!
そんな妄想がよぎった時に、
見つけた。
5千円を使い終わった頃だった。
さあ、帰ろう。
えん、いいよ。
でも、けいこと来ると、
私は当たりが出ないの。
ススムと来た方が
やっぱりいいな、と
ケロリと言う。
むきき。