あばよ

6月

父の兄が亡くなった

98歳

 

亡くなる前日まで

普通に暮らし

いつものように床につき

そのまま起きてこなかったという

 

見事な死に方でしたねと

喪主である従兄弟と話した

 

伯父の四十九日法要が先日 行われて

喪服を片付けながら

ついでに洗濯をした

 

しばらく着ることはないよね

 

そう思っていたのに

ショウダ先生の死だ

 

7月中旬

ショウダ先生から

手紙が届いていた

 

いつもの達筆でリハビリに励んでいます

また お会いしましょうと

結ばれていたのに

 

こんな形で

お会いしたくなかったです

 

棺の中で眠ってぃる

先生に手を合わせながら

呟いた

 

 

相次いで

伯父が

ショウダ先生が

亡くなった

 

ふたりが

 

あばよ

言っている気がする

 

 


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