28/133 小住宅設計の困難
伊藤定時・磯崎新・川上秀光
高度成長が始まると
ぐんぐん上昇した
一戸建ての家を持ちたいと
思う人は
土地代金と建物代金を
用意しなければならない
地価が上がると
買える土地は狭くなった
狭い土地に
大きな家は建てられないから
住む人数が減る
それまでの
三世代同居から
核家族化へと
時代は移っていった
ほとんどの建築士たちは
豪邸や公共施設の建設に
関わることなく
狭い土地をどう活用し
どのメーカーのプレハブ住宅を
どう組み立てるかが
仕事になり
今日に至る