98/133 男の編み物 橋本治

橋本治氏は

一世を風靡した小説家だ

 

 

「とめてくれるな おっかさん

背中の銀杏が泣いている」

東大生だった氏が書いた

このコピーで

一躍「時の人」になった

 

その後

小説や随筆を発表するたびに

知名度と好感度が上がった

 

そんな氏の趣味が

編み物だと公表され

世の中はまたまた

びっくりした

 

男子厨房に入らず

この言葉は根強く残っていた時代だ

 

・・・私の趣味は

指先を動かすことだ

だから パッチワークをしている

 

・・・だから氏が

編み物に没頭する気持ちがわかる

 

いろんなことを

頭の中を行き来して

整理しきれない時こそ

指先をひたすら動かせば

物事が進んでいくのはうれしい

 

からっぽになった脳みそから

ふいに

新しい解決策が見つかったりする

 

 

 

 


ご意見ご感想はプラットホームにどうぞ

Share:

アーカイブ