118/133 電脳住宅
坂村健
世界中のどこにでも
階層社会がある
一番えらいのは
王様で
「窓をあけろ」
「茶を飲みたい」と
いうだけで
家来たちが言葉を形にしてくれる
食べきれないたくさんの料理を
出された時
見た目は嬉しいが
全部は食べられない
そんな時
コンピューターがそれらを管理していれば
窓が開き
料理が出てくる
あるいは
食べる人の体調や嗜好を考えて
どの料理をどれだけ食べれば
美味しくおなかいっぱいになるかを
教えてくれる
そんな住宅を作りたいと
考えた坂村氏の夢は
8割くらい
2020年現在 現実のものとなった
アプリを入れて
「オーケー グーグル」と言えば
たいていの要求にこたえてくれる