11 離婚
河本恵介
「ぼくたち 夫婦を演じてただけなんだ」
3年間の結婚生活に
終止符を打った恵介さん
結婚相手は
『なにかをやりたい』と
瞳をキラキラさせた女性
結婚したふたりは
古屋の改装に情熱を注ぐ
楽しい日々が始まった
↑
ほとんど手作り
そうして
ふたりの結婚生活が
正式に始まった途端
溝ができ始めた
奥さんの『やりたいなにか』が
見つからなかったからだ
恵介さんは奥さんに言う
『何をやってもいいよ』
なにかをやるために
働いていなかった奥さんは
留守がちなご主人のいない家で
なにかを考え続けるのだけれど
結局 別れるという決断をくだした