18 登校拒否
木村信子
「それでいいんじゃないでしょうか うちの子は」
タケオ君は13歳で
登校拒否を続け
自室で
アニメをみて
絵を描き
漫画を読んでいる
学校に行かなくなったきっかけは
集団登校で
上級生に
「のろい!」と一喝されたことだったと言う
お母さんは
学校の指導で教育相談所に行くけれど
タケオ君の登校拒否は続く
お母さんは考える
私が「いい親」すぎたのかもしれない
いいお母さんであろうとしすぎたのかもしれない
だから
タケオが私に知らせてくれた
優等生のお母さんじゃなくてもいいよ
そう考えるとお母さんは
気持ちが楽になる