20 高校受験
吉田総子
「受験生だからって特別扱いしなかった」
息子の良介くんが
小学4年生の時
父親の会社が倒産した
家族の生活を守るため
総子さんは離婚をして
母子家庭になった
良介くんの成績はまあまあで
総子さんも期待をしていなかったが
中学校の周りの雰囲気で
高校に行きたいと良介くんが
言い出して
塾に通い始めたけれど
成績はあがらない
総子さんは塾に出向き
担当の先生と話をすると
良介くんを気にかけてくれるようになった
それから
成績があがり始めた
でも
総子さんは
よかったねと言うだけで
日常生活は変えなかった
結果 良介くんは
農大の高校に入り
自然に触れあう高校生活をしている