84 中国残留孤児
「家族はおらんでもひとりぽっちやない」
・フミノさん(60歳)
青春時代は戦時下だった
戦後 中国に残された時は
麻袋やぼろ布をまとった
やがて中国が毛沢東により
台頭してくると
人民服を着ることしか許されなかった
自力で中国を出てきた
フミノさんは
日本で残留孤児として
ひとりで生き抜いている
今まで 着たくても着れなかった
赤や青の
きれいな色の服が着られるのが
幸せという