イノウエ フジオさん(1932年生)
父親の兄さんが歯医者になって
アメリカに渡った
帰国後 大々的な歯医者を始めた
その影響で
父親も歯医者になり
イノウエさんも自分も歯医者になろうと
思っていた
医学のなかで
歯医者が別になっているのは
医学が人間の身体全体をみるのと違い
口の中だけの仕事だから
東京で仕事を始めた頃は
歯医者不足で
患者さんをさばくのが大変で
社会問題にもなり
日本各地に 歯科大学が できて
患者が減ってきている
治療をして楽しいのは
激痛で駆け込んでくる患者の
原因を見極め
痛みを止めてしまうこと
それまでの痛みが
嘘のように消えるから
患者さんはとても喜ぶ
そんな時 歯医者冥利につきるのだそうだ