」クラタムタクジさん(1922年生)
東大在学中に
大学内の法律相談所に入った
将来 法曹界で働きたい学生たちが
模擬裁判などをして
学んでいた
司法試験に合格した時
斎藤茂吉の歌を思い出した
「現身はあはれなりけりさばく人
安寝しなくてひとを裁くも」
人が人を裁けるのか?
自分は本当に「罪なき身」なのか?
さらに法律文は変わらなくても
時代によって解釈が変わる
従うべき「法律と良心」が変わっていくなかで
常に「公平と正義」であらねばならない自分を
泥のなかにとっぷりと浸かりながらも
水面に可憐に蓮の花を咲かせるべきだと
言い聞かせている