ミズハラ先生(30代半ば)
男女差別はよくない
男女平等は当たり前
そう考えていた
ミズハラ先生は
初めて勤務した学校で
男女差別を体験する
女の先生だけが
朝の掃除当番と
会議の後片付けの仕事があった
↑
今までこうしてきたのだから
若い人もやりなさい
それを拒否すれば
先生同士の関係にヒビが入るのが
わかっていたから・・・やった
2年目になって
クラス担当になったら
それまで優しかった先生の
態度が豹変して
やることなすことにダメが出た
その前 1年間で培ってきた
努力や自信が音立てて崩れた
それでも教師を辞めなかったのは
自分自身の家族の存在だった
やがて
ダメ出しした先生は転勤になり
ミズハラ先生も転勤になった
ダメ出しした先生は
ミズハラ先生より年長だから
同じ学校に異動になったら
間違いなく「上司」として現れる
その時が怖いと
ミズハラ先生は言う