私にとって 長く続けられる仕事じゃなかった
ハルタ先生(35歳)
先生になれば
誰もが「ハルタセンセイ」と敬意をもって呼んでくれる
朝 教室に入れば「おはようございます」と声をかけてくれる
授業が始まれば 教科書とノートを取り出す
そう 思っていたのに
子どもたちは
ハルタ先生の言うことを聞かない
自律神経失調症を患い
克服するのに数年かかった
教師になって5年目
ハルタ先生は
教職を辞して
ハルタさんになった
振り返って
ハルタさんは言う
恋愛と結婚が違うように
教師と言う職業を
長く続けるつもりは自分にはなかった