劇をすると
自分の中に眠っている自分に出会える
イトウ先生(53歳)
教師になって9年目に
荒れた中学に赴任した
どこから なにから 手をつけようか
考えたとき
生徒たちと10分程度の「劇」を上演してみた
すると
クラス内の空気が変わり始めた
次に文化祭で
クラス劇を発表することにした
劇の内容は「生活劇」
生徒たちの実生活を土台に
脚本を作り
演じる生徒を選んだ
すると 父の立場
母の考え
祖父母の家庭での立場
きょうだいたちの価値観
他者を演じることで
自分が見えてきた生徒が増えた
その時、劇を続けることが
生徒ひとりひとりの人間を
大きくすることがわかり
同時に盛大な拍手を受けることで
自信につながり
その自信が生徒をさらに大きくすることに気づいた
だから
イトウ先生は
生徒と演劇活動を続けている