教室が 子どもの生活の支えになればいい
ワタナベ先生(53歳)
親の都合で日本に連れてこられた子どもたちは
日本語が満足に話せないまま
学校にくる
だから 先生たちは
子どもの母国語を勉強して
簡単な会話はできるようにする
一方で
親からは「日本語を教えて欲しい」と言われる
異国の地に連れてこられた子どもは
学校以外の生活圏が狭いことが多いので
家庭環境がストレートに学校での
態度に出てしまう
親の失業や病気
子どもではどうすることもできないから
モノを投げたり
ふいに泣き出したりする
ワタナベ先生は言う
私はこの子たちの担任だけれど
彼らにとって一番の先生は
他の生徒たちだ
だから 周りの生徒たちが
彼らとコミュニケーションをとれる
状況をしかけるのが
私たち 教員の仕事なのだと