よわい男の子

11歳のユミコちゃんは

ひとりっこ

 

スポーツは苦手だけれど

楽器演奏と

読書が大好き

 

本を読んでいると

いろんな出来事に出会う

 

 

一方

現実では

両親が夜中に喧嘩をしている

 

発端は

夜更けに帰宅した

お父さんが眠っていた

お母さんの枕元の電気スタンドのスイッチを点けた

寝ぼけマナコのお母さんがそのスイッチを消した

 

部屋に入ったお父さんは

お母さんを起こして 怒った

「俺がトリメなのを知っていて どうしてやるんだよ」

 

それから

夫婦喧嘩が始まって

ユミコちゃんは

朝までつきあう羽目になった

 

現実ってこんなものよと

11歳のユミコちゃんが言う

 


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