原爆被爆者 ヒデコ・タムラ/スナイダー

ヒデコさんは

1945年8月6日

ヒロシマで

原爆を浴びた

 

原爆は人を殺し

生きながらえた人の

その後の人生をも

大きく変えた

 

放射能は

骨髄や脳のなかに到達し

奇形児として生まれてくる

胎児が増えた

 

もちろん

植物にも影響を与え

放射能が当たった

クローバー畑は

四つ葉、五つ葉・・・

たくさんの葉をもった

クローバーだらけになった

 

 

独身女性は

被爆者であることを

隠して生きなければならなかった

 

就職も結婚も

難しいと考えられたからだ

 

ヒデコさんは続ける

原爆を投下するために作られた

全15機の

「エラノ・ゲイ」はまだ

上空にいるのだ

とどまり続けているのだ

 

原爆被害者たちは

怖ろしい死または

怖ろしい生を耐えなければならなかった

 


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