30歳の頃
リンパ癌にかかった
その前年に
離婚をしていて
ひとり娘を子育て中だった
・・・今 死ぬわけにはいかない
娘を育て上げなければ
医師をどんどん変えた
余命を告げたり
治る見込みは少ないなど
マイナス思考の医師ではなく
ブラス思考の医師へと
治療が始まってからは
身体はしんどかった
がんの進行は一進一退
ある晩
眠っていて目が覚めたら
自分の足の裏がみえて
続いて
横たわっている自分の姿が見えた
その時
当時3歳だった
娘のことを思った
まだ
死んじゃいけない
そう 考えた時
深い眠りに落ちて
翌朝 目覚めた
足の裏はもう
見えなかった