インディアンとして生まれ
生きてきたヴィアンさんは
60代になった
思い出すのは
子どもの頃の
インディアンの葬儀
二日間通夜をして
その後 葬儀が続いた
長い葬儀をするのは
ひとりの人が
なくなった悲しみを
数日で癒すことなどできないから
その後
ヴィアンさんはキリスト教に改宗して
インディアンの葬儀に
出ることもなくなった
死が身近に感じられるような
年代になって
考える
自分は子供のころ体験した
葬儀で
ひとりのインディアンとして
人々に見送られたい