少なくとも
彼女と子どもたち 両親は
第二次世界戦争を知らない
だから
とてつもなく大きい
原子爆弾が日本の
ヒロシマとナガサキに落とされた
新聞記事を読んで
彼女は考えた
自分たちと同じように
戦争の意味も価値も
実態も知らない人たちの生命が
一瞬にして吹き飛んだことは事実
戦争を始めた
張本人や
応戦を決めて
軍隊を派遣した一握りの人たちは
自分や家族の生命が
一瞬にして吹き飛ぶ武器が
どんなにむごいものか
想像ことがないのではないか