1945年8月5日
ヒロシマに原爆が投下された日
彼は美しいドイツの道路を
歩いていた
すべてがみずみずしく
緑色に覆われていた
彼は近くに駐屯している
義弟を訪ねて歩いていた
遠くから
歌が聞こえた
アリアだった
若いドイツ人の青年が
歌っていた
私たちの国は戦争に負けた
君たち連合軍は勝った
けれど
この素晴らしい音楽の文化まで
奪うことはできないぞ
そう 青年が言っているような
気がした