アーシュラが5歳の頃から
連合国軍の空爆が
始まった
家族は母とアーシュラだけで
母は軍需工場で
働いていた
サイレンが街に鳴り響くと
近くの防空壕に
皆 避難をした
防空壕から出ると
街が燃えいてることがよくあった
何かが燃えている匂い
それは
モルタルやセメントが
熱せられて冷えていく臭さ
この匂いを
アーシュラもまた忘れていない