ウエルナくんは
第二次世界大戦中
ハンブルグに住む高校生だった
授業では
ラテン語とギリシャ語を
同じ先生から学んだ
先生はラテン語とギリシア語を
つなげていくつかの
言葉を作った
それは
言語としては別れてしまったが
自分たちは
同じ欧州に住む
民族ではないか
同じ民族同士が
敵味方に分かれて
戦うことそのものが
ナンセンスではないかと
教えてくれいたのだと
わかったのは
戦争が終わったずっと後だ