オート麦 レニングラードの子ども

冬場の食べ物は

オート麦だった

 

オート麦は馬に与える食料として

栽培され

保存していたものだった

 

冬に食べられるものは

オート麦だけだった

 

 

だから

夏が待ち遠しかった

 

朝起きて一番に考えたことは

今日はどこかでなにか

食べるものが見つかるかもしれない

 

道端に芽吹いた

雑草でさえ

人々の貴重な食糧になった

 

夏はいい

オート麦以外の

食べ物がある

 

夏が永遠に続いたらいいのに

 


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