シェリルさんたちが住む
ロングビーチは
軍隊の街だった
年に何回もパイン通りを
戦車が行進した
そのたびに
人々は道の両側に鈴なりになって
万歳を叫び
拍手をし
旗を振った
長い戦車の行進を
見るたびにシェリルさんは
自国が強大な力を
持っていることを
確信した
すべてがうまくいく
戦車を見送って
いつもそう思った