自分のルーツ 亡命者の息子

オフルスさんが18歳になると

アメリカ軍に徴集された

 

占領下の日本に送られたのは

完全なフランス語とドイツ語が

話せたこと

 

ヨーロッパ大陸を

身をもって

しっていることが

日本に行かせる理由だったという

 

日本に一度も行ったことがなかったので

とても嬉しかった

 

 

オフルスさんは

軍隊生活を大いに楽しむようになった

 

するとどんどん

アメリカ人ぽくなっていった

 

オフルスさんはふたつの

パスポートを持っている

アメリカとフランスのものだ

 

けれどどちらにも

自分のルーツがないことを

自分が一番よく知っている

 


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