フリーダさんが
舞台で歌っている時
兵隊たちは歌に聴き入りながら
考えていた
自分の家や家族は
どうなっているだろう
これから先
自分に起こることは
何だろう
それは「恐怖」を生み
「恐怖」を思い出させる
ひと時でもあった
20代前後の若者にとって
恐怖の感覚は重くのしかかっていた