片腕のドロボー 田舎町のにわか景気

ジョージアさんたちはスロットマシンを

「片腕のドロボー」と呼んだ

 

金曜夜になると

給料を受け取った労働者たちが

スロットマシンに並んだ

 

工場ができるまで

町に娼婦はいなかったが

彼女たちもやってきて

商売を始めた

 

 

ジョージアさんは18歳から

造船所で働き始めていた

 

なにしろ周りは

羽振りがいい

 

上等な品物は

外から来た人に回して

地元の人たちは安物を

使用していた

よそ者が圧倒的に

金回りがよかった

 

 


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