やがて アルフレッドさんはフランスの基地に
行くことになった
ラッキーストライクと称されていた基地は
大きくてひとつの町になっていた
そこには前線でつかまえた捕虜の
収容所もあった
彼らは常に監視され
労働を強いられていた
基地の下見をする役割の神父がいて
黒人の兵士が白人のフランス人と
関りができるのではと 心配していた
神父は町の人たちにこういった
アメリカでは黒人と白人はつきあわない
黒人は尻尾がある
黒人は腹をたてないけれど
簡単に人間を切り刻む
気をつけろ
黒人兵と関わってはならない
そう 牧師は触れ回っていた