アップルハウスの通称「本社」は
コンクリート打ち放しのビルだ
建物の正面に
マザーグースの詩が彫ってある
「風が吹くと
風車は回る
風が止まると
風車は止まる」
この詩を彫ったのは
30代の私だ
わけがわからないまま
アップルハウスを立ち上げて
日々 働いていた
自分が作っている商品が
売れ続けるなら
仕事を続けよう
売れなくなったら
やめればいい
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我ながら怖ろしい「若さ」というもの