「私書箱1142」でのアーノさんの任務は
捕虜になってワシントンに送られた
ドイツ人将校の世話をすることだった
捕虜たちに共通していることは
全員が東部戦線にいたことだった
アーノさんはドイツについて
あまり関心はなかった
けれど アメリカ政府は
ノルマンディー上陸作戦から
数カ月しか経っていなかったが
次の対立を予想し
その事態の視野に入れようとしていた