6歳になると学校に行った
先生がよくかわった
年配の教師が去ると
ナチに染まった若い教師になった
ハンスさんは肌の色が違うと言われて
教師に バカにされた
ある時 ひとりの教師が
ハンスさんを指さして言った
「ユダヤ人がすんだら 次はお前たちだ」
1939年 戦争がはじまったとき
ハンスさんもまた熱狂的な戦争支持者になっていた
自分をドイツ人 ナチと一緒だと思っていた
だからドイツがオーストリアに侵入した時は
胸が高鳴った
6歳のハンスさんは
自分はドイツ人だと疑ってもいなかった