サラさんの町には
ラジウム処理工場があった
ラジウムを分離する時に
使用した汚水は
すぐ近くの川に垂れ流されていた
川は通学路にあり
子どもたちがよく川に落ちた
人はキノコ雲の写真を
自分のこととしてみていない
どこか遠くのしらないところで
起きたものとしかみていない
サラさんはそう思った