悪いことはデキン

午後一番で取引先の
都市銀行の営業マンが
上司を伴って来社した。

上司はこの支店に
転勤してきた
ばかりだと言う。

あれこれ
雑談をしていて、
私が浜松出身だと言うと、

数年前は浜松支店に
いましたと答えた。

えっ!

そちらの支店の前を
国道が走っていますよね、

そこをまっすぐ行くと、
○カマチに出ます。
その先に
○ジミツカという地名が
ありましてね。

はい、存じ上げています。

住んでおりました。

ひえっ!?

どこですか?

××というマンションです。

実家の道を挟んだ
東側にある大型マンションで、
ここの住人が2棟になった
実家マンションの真ん中の道を
我が物顔で通り抜けていた。

その対策で半年ほど
通り抜け者との
攻防戦を繰り広げ、

現在は暗証番号を入れないと
開かないドアをつけた。

このドアも時々、
わざとのように
開かれたままになっていて、
都度、閉めているが、

一応、収束したと言ってよい。

あなた、道の向こう側の
マンションを横切って
バス停に行っていたでしょ!

詰問モード

私の実家の敷地内を
平然とした顔で
通り抜けていた
ひとりねっ!

あ、
はい。

時々。

でも、

そんなに
悪気はなかったんです。

みんな
利用していましたし。

だからなのよ、
このまま放置していたら、
公道になっちゃうと
思って、2年前に
ドアと鍵をつけましたけれどね。

世の中は本当に
狭い。 得意げ


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