やがて
アイリーンさんの夫も徴兵された
国内にいる間
週末に面会に行ったが
後ろめたかった
戦争がはじまり
家庭を守る女性たちにも役割があった
アイリーンさんも 軍需工場に駆り出さていた
アイリーンさんは夫に手紙を書いたが
返事はなかなかこなかった
戦時下だから 仕方がないかと思っていたが
戦後になってそうではないことがわかった
手紙の内容がソ連映画についての感想だったので
アイリーンさんは「未完成な反ファシスト」とみなされていたのだ