2か月前

昨夜、帰宅して、
ぼうっとしていたら
携帯電話が鳴った。

実家の植木を
管理してくれている
植木屋さんからだ。

そろそろ
入りますという
電話かな?

この植木屋さん夫婦は
私より一回り年下で、
以前は実家の前に
住んでいた。

両親のことを
「おじさん、おばさん」と呼び、
私たちきょうだいが
いなくなった後、
子供のような役割を
してくれていた。

その後、転居をしたものの、
両親との交流は途絶えなかった。

今年も母のところに
新茶を届けてくれたので、
お礼の電話をした。

「気持ちだけ贈ったの。
なかなかおばさんのところに
行けなくてごめんね」

「私ね、ガンが見つかってしまったの。
もうちょっとしたら手術をするの。
植木を切るのはその後でいい?」

そんな話をした。

電話はご主人からで
一週間前に容態が急変し、
緊急入院したものの
あっという間に
亡くなったのだという。

お通夜にも
お葬式にも
行けない私は
献花の手配をした。

合掌。


ご意見ご感想はプラットホームにどうぞ

Share:

アーカイブ