「秘密保持」の誓い「私書箱1142」

アーノさんは「私書箱1142」の思い出を

語ろうとすると平静になれない

 

入った時に「秘密保持」の誓いをしたから

感じたまま

思ったままを口にできない

 

ここまでは大丈夫

そう考えて 話しているが

本当に大丈夫かどうかわからない

 

また秘密を破ったら

どうなるかもわからない

 

 

沈黙を破ることの報い

沈黙を守ることの報い

 

正反対の報いが

心の中で揺れ動いている

 


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