文章教室の後、母のところに行った。
「いいところに来てくれた。この宿題ができないの」
母が差し出したのは四十の漢字。
これらの漢字を組み合わせて二十の単語を作りなさいというもの。
うーんうーん
頭をひねってやった。
「できた!」と母に渡した。
帰り際にふと見ると、母が施設の人に「宿題終わりました」と私が書いたままの用紙を渡していた。・・・