すずらん

帰宅してすぐお風呂を入れた。

風呂
疲れているから温泉の素を
入れましょう。

脱衣所の引き出しをがさごそ
探していたら、比較的大きな
紙袋があって、すずらんの絵が
描かれていた。

封を切ったら
甘い香りがした。

深く考えず、浴槽に入れて
そのまま沸くのを待った。

しばらくして行ったら
浴槽に入れたものが
溶けていなかった。

メガネをかけて
細かい字を読んだら、

すずらんの花を
乾燥したものだった。

ポプリにしたり、
部屋の隅に置いたり…

ほんの少しで
長期間楽しめますと。




叫び
たぶん、
とても高級品。

だからいつもは
カラスの行水だけれど、
今日はゆっくり
湯船につかった。

溶けないスズランの花弁の
香りはとてもよかった。

で、
このすずらんの花弁が
乾燥していなかったら、
すてきな入浴だろうなと
想像した。

ここまではよかった。

その後、身体にはりついた
干しスズランを
シャワーで洗い流し、
風呂桶に残った干しスズランの
片づけに大いに手間取った次第。

すずらん


ご意見ご感想はプラットホームにどうぞ

Share:

アーカイブ