終業時
豊中店のオーナーである
ミツイさんから
電話がかかってきた
あっ
すみません
私から
電話をするべきでした
打ち合わせをして
電話を切ろうとしたら
ミツイさんが
話を続けた
いつか
けいこさんに
話したお客様のことです
↑
高齢のご婦人が
アップルハウスが
大好きで
豊中店の
上顧客だった
何年か前
ご来店した折に
話してくださった
わたし
アップルハウスの服が
大好きなの
だから
死ぬ時は
アップルハウスの服で
逝かせて
絶対に
白装束は嫌だから
きれいな色の
アップルハウスの服を着て
逝きたいの
そんなことを
お話してくださいました
幸せなブランドですね
本当に
そんな会話をした
先日
お子さんたちが
豊中店にいらっしゃいました
お母様に言葉通り
アップルハウスの服を着せて
逝かせました
葬儀に関わる方が
みなさん
本当にこれで
いいんですかと
聞きに来ましたが
はい
それが
母の意志でしたからと
応え
先日、無事に
母を見送りました
ありがとうございました
そんな
お話をして
帰られたという
本当に
本当に
幸せなブランドだ
私
アップルハウスを
続けてきてよかった
胸の奥が
ジーンと
熱くなって
目から涙が
こぼれ落ちていた
ありがとう
ございました