27000年後の誰か
全米原爆復員兵協会
ウォレンさんの身体もまた
放射能を抱えている
わずかでも取り込めば
一生細胞にとりついている
放射能はウォレンさんの身体には
潜伏しているだけで
発症はしないかもしれない
けれどウォレンさんのが死んで火葬されれば
どこかの林に灰がバラまかれれば
そのなかの放射能はまだ生きている
27000年後に
灰から放射能をとりこんだ誰かが
発症するかもしれない