少年A

・・・書こうか

・・・やめようか

ずいぶん

迷ったけれど

書くことにした

少年Aの手記が

発行され

書店の正面に

平積みされているそうだ

ニュースを見ながら

永山則夫を

思い出した

人を殺めた人が

文章を書き

発表する

読み手がいる

永山則夫は

死刑になった

少年Aは

生きている

その違いは大きい

それから

文章を書きたいという

人間の業を思った

人は自分を

書きたいのだ

書かれたものが

なんであれ

自分の思いや気づきを

残したいのだ

文字という

永遠につながるはずの

手段で

・・・それはわかる

でも

犯罪が商材になることの

怖さ

それは

だめだ


ご意見ご感想はプラットホームにどうぞ

Share:

アーカイブ