本棚で見つけた。
筆者はつげ義春の奥さん。
独特の絵と文章で一気に見せて読ませる。
先日、クドウさんが
「つげ義春の奥さん、亡くなったんですね」と教えてくれた。
・・・そうか。
本書のなかにもガン研に行くというタイトルがある。
実は私。
30代の頃、つげ義春さんの家に何度かおじゃましている。
「ファンなんです。サインください」と電話をして、ありったけの本を持っていった。
奥さんが
「つげの本、全部、お持ちですね。ありがとうございます」
深いお辞儀をしてくれた。
つげ氏が照れながら、一冊一冊にサインしてくれた。
昼ごはんをご馳走になったっけ。
その後、この本が出版された。
「ミシンがないので手縫いだ」という一文があったので、
「古いミシンでよかったら、あげましょうか」と電話をしたら、
「実は私、ミシンを踏めないんです」
と言われた。
そんなことを思い出しながら読んだ。
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