96/133 和服主義
大塚末子 鶴見和子
和服を着る人は
・・・本当に減った
私の母は
着物道楽で
箪笥二棹ぶんの
着物と帯を遺した
昨年の冬
実家の片づけをしたとき
いろんなモノを
バンバン捨てたが
母の着物には
手をつけられなかった
↑
価値がわからないので
私が着物を着るのは
関係している大学の
入学式と卒業式
社員の結婚式だけだ
↑
今年は感染症の
影響で一度も
着る機会がなかった
時々
着物生地にハサミを入れて
ドレスにしている人を見かけると
私はハサミを入れられた生地がかわいそうになる
ならば
布団にしようか?と
一時期 真剣に考えたが
残っている布団の山をみて
これまた諦めた
早いうちに
母の着物を整理しなければ