103/133 人間は肉食動物である
中尾佐助
はるか昔
ヒトが人として
暮らし始めたころ
狩りをした動物を食べる
肉食だった
だから
獲物をしとめたときに
たらふく食べて
次の獲物が獲れるまで
空腹のまますごすことができた
やがて
農業が始まり
定期的に野菜や主食がとれるようになると
一日3食という
人間の食生活が始まった
中尾氏の語り口に納得する
とりわけ
ほぼすべての動物は
すべての臓器も食べられる一方で
植物は本質的に
毒を持っているうえに
すべてを食べられる種類は少ない
↑
毒を持つのは
動物に食べられないための
自衛だそうだ
人間は毒を持っていた
植物の品種改良を
長い歴史をかけて行い
今日の食べられる野菜や穀物を作った