126/133 全自動カメラ 宮野澄

 

126/133 全自動カメラ

宮野澄

 

その昔のカメラは

フイルムを入れ

ピントを合わせ

シャッターを押すものだった

何がどう映ったかは

現像してみないとわからない

 

だから

旅先でカメラをなくしたり

盗まれた人が

「カメラはいいけれど

フイルムだけは返して欲しい」と

テレビ画面で訴え

事実

フイルムだけは戻ってきたという

 

美談? も報じられたものだ

 

進化したカメラの

キャッチコピーは

「私でも写せます」だった

 

 

 

カメラを持つ人は

少数派になり

みんな携帯電話の

カメラ機能を使っている

 

 


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